仕事で自らの人生を豊かにし、周囲を幸せにしたい
バイシクルコンポーネンツ事業部 技術開発部
N.M
2020年入社
仕事で自らの人生を豊かにし、周囲を幸せにしたい
バイシクルコンポーネンツ事業部 技術開発部
N.M
2020年入社
まだこの世の中にない価値を創造する
入社以来3年あまり、自転車部品の技術開発に携わっています。技術開発部は、未来の市場を見据えて、まだこの世にない顧客価値創造につながる新規技術の開発に取り組む部署です。その中で私が現在テーマとしているのは、エネルギー制御です。今や自転車の世界にも、電動変速や電動アシストといった電気・電子の技術がどんどん取り入れられています。そうした技術を下支えするエネルギーのマネジメントに焦点を当て、課題を見つけながら研究を進めています。
「まだこの世にないもの」と一口で言っても、一体どんなものであれば市場に受け入れられるのか、アイデアが出てきても、それをどうすれば新規技術として実現できるのかを考えるのは決して簡単ではありません。また、主に趣味で使われる製品であるだけに、使いやすさや触り心地、見た目のかっこよさなど、それぞれの人の感性に訴える部分は、単純に定量して数値に表せるものではありません。
でも、そうであるからこそ、難しさと同時に面白さも感じながら日々業務にあたっています。
シマノでこころ躍る趣味製品をつくりたい
シマノに入りたいと思った一番の理由は、趣味で使う製品の開発に携わりたい気持ちが強かったことです。大学生のころからよく家族と釣りに行っていました。釣りは、魚を狙っている時だけではなく、釣り場に行く前からワクワクする感覚が好きです。自分もそんなふうに人をワクワクさせる製品の開発に携われたら楽しいだろうな、と思ったのです。
大学では化学を専攻し、大学院ではカーボンナノチューブなどのナノ炭素材料の物性や、それを応用した電気・化学を扱う分野で学びを深めました。身近な例では、リチウムイオン電池などがあります。現在は学生時代の専門分野の範疇を超え、さらに幅広い分野の勉強をしながら研究開発に取り組んでいます。
自転車に関しては、入社1年目に、開発の基礎的な知識を集中的に身につける研修を受けた際に詳しく学ぶことができました。釣りがきっかけでシマノに入りましたが、今では同期メンバーなどと一緒にサイクリングに行くことも多く、これまで知らなかった自転車のワクワク感を存分に味わっています。
前向きにチャレンジして互いに切磋琢磨
シマノには、自分が経験したことのないことや、世の先端を行く新しいことなどに興味を持ち、前向きに取り組んでいるメンバーが多いので、いつも刺激を受け、それが仕事の原動力になっています。また、経験がないことにでも自ら手を挙げるメンバーに対しては、思い切って仕事を任せてくれる風土があり、いろんなことにチャレンジしやすい環境も整っています。
私も以前、経験・知識とも不足は認識しながら、ロードレースの現場メカニック研修に手を挙げました。日ごろ社内でシマノ製品や完成自転車を見ることはあっても、それらが実際に使われている現場を生で見る機会はなかったからです。選手たちが目の前を疾走していく臨場感、想像を超えるほどのスピード感、自分の自転車を宝物のように丁寧に扱っている姿等々、現場にしかない空気を肌で感じ、風景を目の当たりにしたことで、シマノ社員として一歩成長できた気がしました。
人生の基軸を保ちながら常に前進
私は、仕事とは人生を豊かに、より楽しくするための数ある軸のうちの1つだと考えています。だから、職務を全うすることは当然ながら、同時に、自分や家族、周りのメンバーが幸せになれる仕事のやり方や考え方をしたいと常々思っています。
目の前の業務に没頭し過ぎると、周りが見えなくなってしまったり、他の人の意見に耳を傾けられなくなってしまったりしがちです。そんなとき、あえて仕事の手を止めて、季節の変化を感じ、職場のメンバーの様子に気遣うことができる余裕を持ちたいです。また、狭い箱に閉じこもらず、一歩引いてあたりを見渡すことで、これまで気が付かなかった発見があったり、新しいアイデアがふと頭に浮かんだりすることもあるはずです。
そして、「あの人が頑張っているから私も頑張ろう」、「あの人がいるから会社に行くのが楽しみだ」と思ってもらえるようなポジティブな影響を与えられる存在になれたらと思います。
そのためにも、シマノでしかできない経験をこれからもっと積み重ね、一日も早く、世の中で胸を張ってシマノの社員だと言えるような一人前の技術者になりたいです。