未知の分野での大きな経験で、自身の成長を実感
入社1年目は、生産技術を担う部署で、設備の立ち上げなどの担当になりました。高専で化学を学んできた自分にこの業務が務まるか、最初はとても不安でした。しかし、当時の上司が「最初に機械のことをできるだけ多く学んで自分の守備範囲を広げておけば、その知識や経験は後に化学を扱う部署に異動したときに必ず役に立つ。まずはチャレンジしてみなさい」と強く背中を押してくれました。
それから約4年間、組立自動機の立ち上げや工程改善、現状工程の設備化・省人化など幅広く経験させてもらいました。特に、2年目から1年半ほど携わった組立自動機の立ち上げ業務は、工程設計から生産、その後の改善までの一連の流れを初めてメインで担当し、深く心に残っています。設備はもちろんプログラムを書く知識もまだまだ足りなかった当時、ロボットが思うように動かなくて、毎日泣きたい気持ちになりましたが、周囲のメンバーに知識やアイデアをもらいながら、ようやく完成させることができました。人間の感覚を頼りに行っていた作業を自動化することの難しさや面白さを体感するとともに、業務における経験や知識の幅が広がったほか、やり遂げた達成感が得られ、社内の人脈も広がり、私にとって大きな成長の機会となりました。
現在は、表面処理工程における改善や分析、工程の最適化などの業務に携わっています。表面処理工程では化学物質を多く取り扱うため、より安全でかつコストを下げる工程の提案や、化学物質の取り扱い手順や管理方法のシステム化も担当しています。