STORY

海外マスマーケットへの展開を視野に、高品質な外装変速機を開発・販売へ
1960年代にアメリカ市場への進出を果たしたシマノは、マスマーケットに対応した製品の展開を模索。そうした中で1971年に、TOURNEYが外装変速機の一つとして登場しました。アルミ素材を採用したTOURNEYは、ミドルグレードの位置づけで発売を開始。
当時、日本国内の主要な自転車部品メーカーは、自転車部品の海外進出を強化するため、協力して「JBM(Japan’s Top Bicycle Parts Makers)」を設立しました。所属各社がそれぞれの製品を持ち寄り、グループ全体での部品ラインアップを充実して共に販促を行うことで一つの窓口ですべての部品が購入できるようにと、海外のお客様にとっての利便性を高めることを目的としたのです。TOURNEYは、同じくJBMに属する高木鉄工所のフロントチェーンホイールと同じ商標でリリースした製品で、シマノはのちにブレーキも展開。しかしながら、その後1973年にDURA-ACEが世に出るとともに「システムコンポーネンツ」の思想が誕生し、普及シリーズが次々と登場する中、TOURNEYは一時的にその役目を終えました。
当時、日本国内の主要な自転車部品メーカーは、自転車部品の海外進出を強化するため、協力して「JBM(Japan’s Top Bicycle Parts Makers)」を設立しました。所属各社がそれぞれの製品を持ち寄り、グループ全体での部品ラインアップを充実して共に販促を行うことで一つの窓口ですべての部品が購入できるようにと、海外のお客様にとっての利便性を高めることを目的としたのです。TOURNEYは、同じくJBMに属する高木鉄工所のフロントチェーンホイールと同じ商標でリリースした製品で、シマノはのちにブレーキも展開。しかしながら、その後1973年にDURA-ACEが世に出るとともに「システムコンポーネンツ」の思想が誕生し、普及シリーズが次々と登場する中、TOURNEYは一時的にその役目を終えました。


技術力を生かしたエントリーモデルの開発で幅広くライダーに愛されるシリーズへ
1980年代に入り、海外マーケットにおいて日本製品は、為替変動や人件費の高騰によって販売価格の上昇が顕著となりました。これに加えて、台湾などのメーカーが廉価品をもって海外マーケットに参入し、大きくシェアを伸ばしはじめたのです。
これに対してシマノは、ハイグレード製品を開発してきた技術力を生かし、高品質かつ低価格な製品の投入を目指し、全社を挙げて徹底したものづくりの効率化に着手。そうした中で、1986年、再びTOURNEYの名を冠した低価格帯製品群をリリースしました。かつてアメリカのマーケット開拓に一役買ったブランド名で、TOURNAMENTの語源通り、激化する競争を勝ち抜くというシマノの強い想いを込めた命名でした。より多くのライダーを対象としたエントリー製品だからこそ、自転車を安心・安全に楽しんでいただけるよう、1990年代には、DURA-ACEで生み出されたSIS(シマノ・インデックス・システム)などの機能も惜しみなく搭載、さらなる製品ラインアップの展開にも力を注ぎました。2004年にリリースしたTXシリーズは、TOURNEYの中でも上級シリーズとして、上位グレードの先進機能を受け継ぎながら使いやすさとコストパフォーマンスにこだわりました。統一したデザインを採用し、子ども向けのラインアップとして発売されていたサイクルコンピューターを搭載したCI-Deckやライトなどにも対応しています。2008年には、さらに価格を抑えたTZシリーズを発表。2012年にはロードバイク用コンポーネンツとしてA070シリーズもリリースしました。飛躍的な効率化が求められるこれらのシリーズの生産は、シマノの技術力の向上に大きな進歩をもたらしています。
現在のSHIMANO TOURNEYは、シマノのエントリーシリーズを支える地位を確立し、スポーツバイク初心者のライダーをターゲットとして、自転車に乗る楽しさを体験してもらうという大切な役割を担っています。そのためにも、より高機能・高品質な製品を、より多くの人の手の届く価格で実現したいという強い信念を持ち、さらなるものづくり力の向上に挑戦し続けているのです。
これに対してシマノは、ハイグレード製品を開発してきた技術力を生かし、高品質かつ低価格な製品の投入を目指し、全社を挙げて徹底したものづくりの効率化に着手。そうした中で、1986年、再びTOURNEYの名を冠した低価格帯製品群をリリースしました。かつてアメリカのマーケット開拓に一役買ったブランド名で、TOURNAMENTの語源通り、激化する競争を勝ち抜くというシマノの強い想いを込めた命名でした。より多くのライダーを対象としたエントリー製品だからこそ、自転車を安心・安全に楽しんでいただけるよう、1990年代には、DURA-ACEで生み出されたSIS(シマノ・インデックス・システム)などの機能も惜しみなく搭載、さらなる製品ラインアップの展開にも力を注ぎました。2004年にリリースしたTXシリーズは、TOURNEYの中でも上級シリーズとして、上位グレードの先進機能を受け継ぎながら使いやすさとコストパフォーマンスにこだわりました。統一したデザインを採用し、子ども向けのラインアップとして発売されていたサイクルコンピューターを搭載したCI-Deckやライトなどにも対応しています。2008年には、さらに価格を抑えたTZシリーズを発表。2012年にはロードバイク用コンポーネンツとしてA070シリーズもリリースしました。飛躍的な効率化が求められるこれらのシリーズの生産は、シマノの技術力の向上に大きな進歩をもたらしています。
現在のSHIMANO TOURNEYは、シマノのエントリーシリーズを支える地位を確立し、スポーツバイク初心者のライダーをターゲットとして、自転車に乗る楽しさを体験してもらうという大切な役割を担っています。そのためにも、より高機能・高品質な製品を、より多くの人の手の届く価格で実現したいという強い信念を持ち、さらなるものづくり力の向上に挑戦し続けているのです。