STORY


勝利の実績を積み上げ、世界に知られるコンポーネンツに
ヨーロッパのロードレース市場への参入は果たしたものの、当時DURA-ACEの名を知る者は、レース関係者でさえほぼ皆無でした。とにかく認知してもらおうと、シマノはヨーロッパの様々なレーシングチームにDURA-ACEを提供。その中で、ベルギーのプロチーム「Flandria」と正式にスポンサー契約を結ぶことに成功しました。レースへの実戦投入により、選手やメカニックから得られたフィードバックは、本場レースの過酷さを知る非常に貴重な情報となりました。それをもとに品質の改良・改善を重ねていくうち、徐々にDURA-ACEの名が知られるようになり、DURA-ACEを使用したいというチームも増えてきました。1978年には初のモデルチェンジを果たし、フリーハブや11Tトップギアなど数々の最新機能を採用した、EXシリーズをリリース。これにより、ヨーロッパにおけるDURA-ACEの地位は確かなものとなりました。1980年にリリースしたAXシリーズは、空気抵抗を際限まで減少させるエアロダイナミクスを取り入れ、驚きをもって市場に迎えられました。さらに1984年の7400シリーズでは変速の位置決め機構「SIS(シマノ・インデックス・システム)」を開発。過酷なレースにおいて、ミスのないシフトチェンジを可能としました。そして1990年、STI(シマノ・トータル・インテグレーション)思想のもと、シフト操作とブレーキ操作を1本のレバーで行うデュアルコントロールレバーが誕生。ハンドルから手を離さずに行える変速操作は、レースシーンを大きく変えました。2009年には、変速システムに電子制御を導入。DI2(デジタル・インテグレイテッド・インテリジェンス)による変速制御は、圧倒的なストレスフリーを実現し、多くのレーサーの支持を得ています。

「1グラムでも軽く」を追求し続ける技術革新
DURA-ACEはシフトおよびブレーキ操作のストレスフリーのみならず、勝利のカギとなるスピードに直結する軽量化についても、素材や加工技術などの技術革新を進めてきました。1996年リリースの7700シリーズではクランクアームを中空構造とすることで、コンポーネンツ全体で約500gもの軽量化と高剛性を両立することに成功。
さらに2008年リリースの7900シリーズでは、チェーンリングを中空化し、さらなる軽量化と剛性アップを実現。そして2012年にはクランクアームとチェーンリングに中空接着技術を用いたフロントチェーンホイールセットをリリースしました。
ロードレーシングコンポーネンツの次なる領域へ挑戦を続けるDURA-ACE。
それは、シマノの挑戦の歴史そのものでもあります。
さらに2008年リリースの7900シリーズでは、チェーンリングを中空化し、さらなる軽量化と剛性アップを実現。そして2012年にはクランクアームとチェーンリングに中空接着技術を用いたフロントチェーンホイールセットをリリースしました。
ロードレーシングコンポーネンツの次なる領域へ挑戦を続けるDURA-ACE。
それは、シマノの挑戦の歴史そのものでもあります。