新しいレーシングイメージの創出とともに、最新の技術をより多くのライダーへ

新しいレーシングイメージの創出とともに、最新の技術をより多くのライダーへ

SHIMANO 600シリーズの流れを受け継ぎ、新しいコンセプトのもと1987年にSHIMANO 600 ULTEGRAが誕生。シマノの最新のテクノロジーとトレンドをとり入れた「ULTIMATE(究極)」のコンセプトと、伝統的なレーシングイメージを受け継ぐ基本機能の統合化を図り、その完成度をきわめた「INTEGRITY(誠実性/完全性)」のコンセプトの融合によって、新しい時代を彩るレーシングイメージを創出。SHIMANO ULTEGRAは、DURA-ACEに投入される最先端の技術を踏襲しつつ、より感性に訴えるデザインで、ライディングに適した多様な機能を搭載しています。

STORY

時代の感性に応えながら、最新技術と確かな品質の理想的な融合を追求

DURA-ACEに続くコンポーネンツとして10年以上にわたり、より広いユーザー層に自転車の楽しみを伝え続けてきたSHIMANO 600。さらなるシリーズとしてのイメージ訴求が求められていた中、SHIMANO 600 ULTEGRA(6400シリーズ)が誕生。6400シリーズは、DURA-ACEの“勝利にこだわる合理的な機能”を踏襲しつつ、シマノトリコロールをあしらったロゴを採用するなど、デザイン・感性にも訴えかけるコンセプトをもった製品でした。軽快なレバータッチで大きな制動力を可能にするブレーキシステムSLR(シマノ・リニア・レスポンス)や、シフトレバーに変速位置決め機構を搭載したSIS(シマノ・インデックス・システム)など当時最新の技術が組み込まれ、その後1992年には、DURA-ACEで開発されたデュアルコントロールレバーも採用するなど、レースの世界で培ったロードバイクをより安全に、より快適にする技術の享受を、多くのライダーにまで広げることに貢献しました。

1997年には、長く続いた「600」のネーミングを外し、SHIMANO ULTEGRA(6500シリーズ)が誕生しました。「スピリット・オブ・ザ・スポーツ」というコンセプトのもと、従来の600 ULTEGRAから大きくグレードアップを図ったのです。

2005年には6600シリーズが登場。よりエルゴノミックに進化したデュアルコントロールレバーや中空構造のHOLLOWTECHⅡフロントチェーンホイールを採用し、本格レーシングコンポーネンツとして進化していきます。また、ジュニアカテゴリーに必要とされるギアレシオを採用したカセットスプロケットも実装し、ジュニアクラスのライダーにも対応しました。

シマノのロードバイクコンポーネンツの中核として進化し続ける

2010年、機能・デザインともに、よりレーシング志向へと進化した6700シリーズを発表。ロードバイクマーケットでのシマノの存在感が高まってきた中で、SHIMANO ULTEGRAにはこれまで以上に本格的なコンポーネンツとしての役割が求められるようになりました。また、2011年にDURA-ACEで登場した電動変速システムDI2をさらに進化させるかたちで6770シリーズが登場。DI2のシフティングカスタマイズや故障診断を行うシステム「E-tube Project」に接続するコネクターやワイヤーをよりコンパクト化することで、スマートですっきりとしたケーブル周りを実現し、フレーム内装時の作業性も向上させました。その後、ロードバイクマーケットではカーボンフレームや軽量パーツがさらに進化していく中で、シマノのコンポーネンツにも一層の軽量化が求められるようになりました。2013年に登場した6800シリーズではそのような時代の流れに対応しています。2017年には、型番をR8000シリーズと変え、デザインも一新。2018年にはグラベル仕様となるSHIMANO ULTEGRA RXをリリースしました。

およそ半世紀にわたり幅広いロードバイクの楽しみを多くのライダーに提供し、シマノのロードバイクコンポーネンツの中核となる役割を果たし続けてきたSHIMANO ULTEGRA。今後の進化にもご期待ください。

SERIES

1987
SHIMANO 600 ULTEGRA (6400 シリーズ)
それまでの600シリーズに初めてULTEGRAのネーミングが付けられました。SLRやSIS、人間工学に基づいた非円形ギアBIOPACEといった当時の最新の技術を搭載。「Pure Performance(ピュアパフォーマンス)」というコンセプトの下、ロゴマークにはトリコロールがあしらわれ、新しいレーシングイメージを創出しました。また、後にデュアルコントロールレバー、デュアルピポッドブレーキなども採用し、進化していきます。
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1997
SHIMANO ULTEGRA 6500 シリーズ
「スピリット・オブ・スポーツ」というコンセプトのもと、600のネーミングを外したSHIMANO ULTEGRAとして登場。DURA-ACEによって具現化されたストレスフリーコンセプトを引き継ぎ、大幅な軽量化の実現や9スピード、フロントチェーンリングのトリプルギアを採用しました。そして、それら個々のスペックを包み込む、繊細さと力強さを兼ね備えたオーガニックデザインは、まさにライダーの心理と有機的に関わるULTEGRAを象徴するデザインコンセプトといえます。1998年にはデュアルコントロールレバーにコマンドボタンと変速位置センサーを内蔵し、サイクルコンピュータをより使いやすくする「フライトデッキ」システムもラインアップに加わりました。
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2005
SHIMANO ULTEGRA 6600 シリーズ
6500シリーズのオーガニックデザインを引き継ぎ、6600シリーズではさらにデザインコンセプトを「ナチュラル」とし、スムーズでエルゴノミックな形状と、アクティブで高い革新性を表現しました。エルゴノミック形状のデュアルコントロールレバー、HOLLOWTECHⅡフロントチェーンホイールセット、10スピード採用など、DURA-ACEの先進機能を受け継ぎながら、ジュニアカテゴリーに必要とされるギアレシオ(13T-16Tトップギア)を採用したカセットスプロケットを実装し、ジュニアクラスのライダーにも対応しました。また、2008年にはアイスグレーカラーの特徴的なデザインを施し、さらなる軽量化を実現したSHIMANO ULTEGRA SLが加わりました。
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2010
SHIMANO ULTEGRA 6700シリーズ
2011
SHIMANO ULTEGRA 6770 シリーズ
グロッシーグレーとシルバーの2カラーを展開し、フロントチェーンホイールにはアウターチェーンリングに中空構造を採用したHOLLOWGLIDEを採用。2011年には電動変速システムDI2対応の6770シリーズが登場しました。PCとの連携で故障診断やカスタマイズの実現にも貢献するE-tube Projectに対応するとともに、細くコンパクトなケーブルとコネクターを実現し、作業性・メンテナンス性などの効率が向上しました。
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2013
SHIMANO ULTEGRA 6800 シリーズ / 6870 シリーズ
さらなる軽量化と剛性を高め、11スピードに対応。フロントチェーンホイールはDURA-ACEから踏襲した4アームを採用。また、新たにダイレクトマウントブレーキがラインアップに加わります。DI2対応の6870シリーズでは、タイムトライアル用スイッチやスプリング用サテライトスイッチも投入し、本格的なレースシーンにも対応しました。
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2017
SHIMANO ULTEGRA R8000/R8050 シリーズ
ロードバイクの新たな流れとしてディスクブレーキが注目される中で、SHIMANO ULTEGRAは軽量・ハイパフォーマンスなアイステクノロジーを搭載した油圧ディスクブレーキを採用。また、デュアルコントロールレバーはスモールハンド用のブラケットを選択できるようになりました。カセットスプロケットもさらにワイドレシオとなり、より幅広い層に向けた仕様を用意しています。プロレースの中ではスタンダードになりつつあった電動変速システムも、よりコンパクト化、軽量化を実現。また、E-tube互換のサイクルコンピュータを使用して、DI2のサイクリストパフォーマンスデータを簡単に接続できるD-FLYにも対応しています。
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