「進化を止めない」機能美を追求するスピニングリールの最高峰

「進化を止めない」機能美を追求する
スピニングリールの最高峰

究極の「巻きごこち」にこだわり続けてきたSTELLA。スピニングリールの「常識」ともいえたハンドル回転時のブレを大幅に軽減するSBL(Shimano Balance Lock)を開発し、1992年に衝撃的なデビューを果たして以来、世界中のユーザーから圧倒的な支持を集め、愛されてきました。手にした瞬間わかる驚くほどのなめらかな巻き取り感覚は、指先の繊細な触覚の研究までも突き詰め、最先端の精密機械技術を投入した開発により実現。驚異的なバランス、パワフルで軽い回転、無駄を削ぎ落としたギアのモジュールと構造、美を究めた素材とデザイン。STELLAはスピニングリールの歴史を大きく変え、他の機種をけん引する不動の星として、今も進化を続けています。

STORY

スピニングリールの常識を変えた究極のテクノロジーの誕生

「釣り人が本当に求めているものは何なのか」。1990年代に入り、最高峰のスピニングリールの開発がスタート。「釣り人の五感に忠実であること」と「他に類を見ない圧倒的な性能」をコンセプトに開発が進められました。そこで浮かび上がってきた課題のひとつがリーリング時のブレでした。構造上、ハンドルを回転させたときに生じるブレはスピニングリール特有のものでしたが、シマノはここに目をつけ、挑戦をはじめたのです。試行錯誤の末、振動工学からのひらめきで、重心バランスを3次元的に調整したところ、驚くほどスムーズでなめらかな巻き取りが実現しました。この発見を突き詰め、巻き上げ時のブレを大幅に軽減させたシステムを開発。SBLと名付けました。

また、回転ノイズの解消を図るため、剛性・精度の高いメタルハウジングを採用。リーリング時のなめらかさと手応えをダイレクトに感じられるよう、精密電子機器なみの精度を求めてカメラの部品メーカーに製造を委託。一方、デザイン面でも最高峰の機能を包み込む品位を持った外観の「美しさ」を追い求め、一つひとつの部品にまでこだわりを詰め込みました。こうして、1992年、最高級の美しさと精度を兼ね備えたスピニングリール「STELLA」が誕生したのです。東京国際フィッシングショーで展示された初代STELLAは、糸1本で中に浮かび、注目を集めました。ハンドルを回したときのブレの無さ、軽やかさ、なめらかな巻き取りの感触。STELLAは来場者を虜にし、最高峰のスピニングリールのフラッグシップモデルとして圧倒的な支持を集めるようになります。SBLは幅広いグレードに採用され、その後各リールブランドの上位モデルの指標となっていったのです。

30年にわたる伝統と進化の源は徹底した「巻きごこち」と「美しさ」へのこだわり

初代「STELLA」の衝撃的なデビューは、その後のスピニングリールの技術開発にも革命を与えました。1995年にはギアの巻き上げ効果を飛躍的にアップするSHIP(SMOOTH & HIPOWER SYSTEM)を搭載し、デザインも大幅に進化させました。1998年はコンパクト化を目指した薄型ボディになり、力強くなめらかな巻き上げを生む「SUPER SHIP」、糸の絡みが激減する「3D曲面ローター」を搭載しました。2000年には飛距離とキャストフィーリングを向上させる密巻き機構を搭載。メタリカルな総クロムメッキ仕上げは釣り人の憧れでした。

21世紀に入り、フィーリングにこだわるSTELLAはさらなる進化を遂げます。2001年には、アルミハウジングのARシリーズとマグネシウムハウジングのFWシリーズを展開し、デザインを洗練させます。密巻き機構も進化し、キャストフィーリングとなめらかな巻きごこちの絶妙なバランスを実現した「S-System(Smooth, Silent, Strong)」を開発。2004年にはS-Systemに信頼のR(Reliance)が加わった「SRコンセプト」となり、3D解析で理想のギアの歯を追い求めた「SR-3Dギア」とベアリングの防錆性を高めた「A-RB(Anti-Rust Bearing)」を採用。2007年には、糸が出る際の抵抗をベストにし飛距離が大幅に向上する「AR-Cスプール」を搭載し、キャスティング時のトラブルを激減させました。

2010年でSTELLAは再び基本に立ち返ります。回転性能の向上を徹底させる技術革新により、ボディサイズはそのままにドライブギアを大径化。ピニオンギアとドライブギアの配置を最適にしたかみ合わせでパワフルな手応えと軽快さを両立させる「X-SHIP」機構が搭載されました。2014年にはベイトリールで先駆けた「Micromodule Gear」をスピニングリールで初めて採用。ギアの歯数を増やしてなめらかさが加速します。また、重心バランスを改良し、高い操作性とキャストの疲労軽減を目指した「Gフリーボディ」は、ロッドとリールが体の一部になったかのような一体感を生み出すと大きな反響を呼びました。そして2018年の最新モデルでは、リール内部の隙間を徹底排除してガタツキを軽減させ、静謐さのなかになめらかさを生み出した「Silent Drive」を搭載。また、より高精度の「Micromodule GearⅡ」、ギアの硬さと粘り強さがなめらかな巻きごこちを生む「HAGANE GEAR」、軽量で高剛性の「HAGANE BODY」、防水効果をさらに高めた「X-PROTECT」と、シマノのもてる技術をすべて注ぎ込み、究極の心地よさを実現しています。

最高の技術と素材、デザインで、至高のリールを求めるSTELLAは、イタリア語で「STAR」を指します。その名の通り、STELLAはシマノのリールをけん引する「星」として、究極のその先を目指し、今もなお進化し続けています。

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