STORY
常識を覆すマウンテンバイク専用の最高級コンポーネンツをリリース
マウンテンバイクブームの勢いは1980年代後半になるとアメリカからヨーロッパへ、そして世界へと広がり、人々のこころをつかむ存在になっていきました。こうしたマウンテンバイクの普及に伴い、競技志向を強めるライダーたちの中には、ロードバイク用コンポーネンツであるDURA-ACEの部品を流用したり、ドロップハンドルバーを使ったりと、レースに勝つためのさまざまな試みをし始めたのです。このような状況から、シマノはレースに特化した過酷なライディングに耐えうる強度と品質、直感的な操作を可能とする専用コンポーネンツの必要性を感じ、新たな開発に注力。完成前のプロトタイプは、かつてないほどの早期から実戦に投入され、そこから収集したデータをすぐに分析してその改良に活かし、XTRを完成させました。世界各国のレースでは、多くのプロライダーがXTRの想像以上の軽さに感心し、シンプルかつ精度の高い操作性に驚きを見せたと言われています。
また、初代XTRでは、1989年にSHIMANO DEORE XTで登場したSTIコンセプトの下、Rapidfireレバーをさらに進化させたRapidfire Plusレバーを開発。軽いタッチと素早く正確な操作性を実現しました。軽量化についてもスパイダーアーム方式のカセットスプロケットを開発するなど新たな機構を採用。XTRの登場は、「高級部品とはロードバイク部品である」というこれまでの常識までも覆したのです。
また、初代XTRでは、1989年にSHIMANO DEORE XTで登場したSTIコンセプトの下、Rapidfireレバーをさらに進化させたRapidfire Plusレバーを開発。軽いタッチと素早く正確な操作性を実現しました。軽量化についてもスパイダーアーム方式のカセットスプロケットを開発するなど新たな機構を採用。XTRの登場は、「高級部品とはロードバイク部品である」というこれまでの常識までも覆したのです。
レースと共に進化するXTR
本場アメリカにおける1990年代のマウンテンバイク市場の進化は著しく、各地でガレージカンパニーが生まれ、チタンやカーボンなど新素材を使ったパーツが次々と開発されていきました。時を同じくしてサスペンション機能も登場するなど、シマノも次なる飛躍を目指したモデルチェンジに動き出します。そして1996年に2代目XTRとして、M950シリーズが誕生。デビューの翌年にマウンテンバイクが正式種目となったアトランタオリンピックで、当シリーズを搭載したライダーが金メダルを獲得するなど、その活躍は大きく注目されました。
その後、マイナーチェンジを繰り返しながら、M950シリーズは2002年M960シリーズの登場まで続くロングセラーモデルとなりました。M960シリーズは冷間鍛造技術とコンピューター設計により、さらに大幅な軽量化を果たしました。加えて、ボトムブラケット軸とクランクアームが一体化したHOLLOWTECH Ⅱシステムを採用。ラインアップにディスクブレーキも加わるなど、その後のスタンダードとなる技術が盛り込まれました。
2006年にはデザインをさらに一新したM970シリーズが登場。チタンとカーボンをコンポジットしたミドルチェーンリングが採用され、リアディレイラーをはじめ各部に軽量化が施されました。2010年発売のM980シリーズでは、チェーン落ちなどの過酷な路面におけるトラブルを最小限に抑えるため、リアディレイラーにチェーンスタビライザーを採用。また、マウンテンバイクライドに最適化したギアレシオを提供するDYNA-SYSドライブトレインコンセプトを展開。
そして2014年、M9000シリーズには流行に合わせたフロントシングルクランクやプレスフィットボトムブラケットがラインアップに加わったほか、マウンテンバイク初の電動変速システムを搭載したDI2モデルM9050シリーズも登場します。2018年、M9100シリーズにおいては、27年におよぶXTRの開発の原点に立ち返り、ライダー一人ひとりの要求に合わせた機能とラインアップを揃えました。XTRは、シマノのテクノロジーの集大成として、最高のパフォーマンスを提供しています。
その後、マイナーチェンジを繰り返しながら、M950シリーズは2002年M960シリーズの登場まで続くロングセラーモデルとなりました。M960シリーズは冷間鍛造技術とコンピューター設計により、さらに大幅な軽量化を果たしました。加えて、ボトムブラケット軸とクランクアームが一体化したHOLLOWTECH Ⅱシステムを採用。ラインアップにディスクブレーキも加わるなど、その後のスタンダードとなる技術が盛り込まれました。
2006年にはデザインをさらに一新したM970シリーズが登場。チタンとカーボンをコンポジットしたミドルチェーンリングが採用され、リアディレイラーをはじめ各部に軽量化が施されました。2010年発売のM980シリーズでは、チェーン落ちなどの過酷な路面におけるトラブルを最小限に抑えるため、リアディレイラーにチェーンスタビライザーを採用。また、マウンテンバイクライドに最適化したギアレシオを提供するDYNA-SYSドライブトレインコンセプトを展開。
そして2014年、M9000シリーズには流行に合わせたフロントシングルクランクやプレスフィットボトムブラケットがラインアップに加わったほか、マウンテンバイク初の電動変速システムを搭載したDI2モデルM9050シリーズも登場します。2018年、M9100シリーズにおいては、27年におよぶXTRの開発の原点に立ち返り、ライダー一人ひとりの要求に合わせた機能とラインアップを揃えました。XTRは、シマノのテクノロジーの集大成として、最高のパフォーマンスを提供しています。