STORY


“RIDE LIGHT”コンセプトを形に
1990年代前半、マウンテンバイクの認知度はそれまでよりも高まってきていましたが、街中で見かけることはまだまだ少なく、シティサイクルのように気軽に購入されるものではありませんでした。スポーティーな変速機付自転車を生活の一部として採り入れるサイクルライフは、決して身近なものではなかったのです。しかし、ニーズがなかったのではなく、ふさわしい自転車がなく、共感できるような自転車シーンが認知されていなかったのが原因でした。
創業70周年を迎えた1991年、シマノは新しいサイクルライフの提案が必要だと考え、「もっと自然へ、もっと人へ」という企業メッセージを発表。その企業メッセージを自転車の分野で実現するために発表されたコンセプトが「RIDE LIGHT」です。RIDE LIGHTとは「見て軽く、触って軽く、乗って軽く、使って軽い」というように、「軽さ」をキーワードに自転車の素晴らしさを多くの人にアピールするコンセプトでした。自転車愛好の輪が広がり、人々の暮らしに豊かさが増し、地球環境の保全に役立ちたいとの願いを込め、その想いを具現化した製品が、1993年にリリースされたマウンテンバイク用コンポーネンツ「STX」です。
創業70周年を迎えた1991年、シマノは新しいサイクルライフの提案が必要だと考え、「もっと自然へ、もっと人へ」という企業メッセージを発表。その企業メッセージを自転車の分野で実現するために発表されたコンセプトが「RIDE LIGHT」です。RIDE LIGHTとは「見て軽く、触って軽く、乗って軽く、使って軽い」というように、「軽さ」をキーワードに自転車の素晴らしさを多くの人にアピールするコンセプトでした。自転車愛好の輪が広がり、人々の暮らしに豊かさが増し、地球環境の保全に役立ちたいとの願いを込め、その想いを具現化した製品が、1993年にリリースされたマウンテンバイク用コンポーネンツ「STX」です。

STXに込められた想い
もっと多くの人々に自転車に乗ることで喜びを見出してもらいたい。そのためには、まず自転車に乗る「機会」があり、乗ることに「価値」を感じてもらい、そしてそれが「簡単」にできると知ってもらうことが必要でした。そこでシマノは、「DURA-ACE」や「XTR」で開発した最新のテクノロジーを、上位機種だけではなくミドルグレードからエントリーモデルまで惜しみなく投入することにしました。
STXはミドルグレードの位置づけでしたが、Rapidfire Plus、Dual SIS、M-Systemといった最新機能を搭載し、中でも特に注力したのがAdvanced Light Action、Optical Gear DisplayそしてHyperDrive-Cといった、まさに「RIDE LIGHT」コンセプトを象徴する機能でした。
Advanced Light Actionは、Rapidfire Plusシフトレバーで得た変速操作性をベースに、より軽い操作感で快適・軽快な変速の操作フィーリングを提供しました。Optical Gear Displayは、走行中のギアポジションを表示するインジケーターで、ライダーが変速機との関わりを身近に感じることができ、スポーツバイクの楽しさを高めるものになりました。HyperDrive-Cは従来のフロントチェンホイールのギア数を小さくすると同時に、カセットスプロケットのトップギアも小さくすることで、より広いギアレシオを提供。ドライブトレイン全体をコンパクトで軽量なものにしました。
さらに、当時のミドルグレードコンポーネンツでは耐食性や外観品質では上位機種に見劣りしていましたが、開発されたばかりのクロミカメッキ(黒色すず・ニッケル合金メッキ)を採用することで改善も図りました。
マウンテンバイクの楽しみを味わってもらいたいという「RIDE LIGHT」コンセプトは、STXを筆頭にSHIMANO ALIVIOやACERA、ALTUSといった製品ラインアップに展開され、ミドルグレードからエントリーグレードまで、その後のシマノマウンテンバイク用コンポーネンツのボリュームゾーンを支えることになりました。1990年代には世界中の街中で、郊外で、老若男女が気軽にスポーツバイクを楽しむ風景がごく当たり前に見られるようになっていきます。スポーツバイクに対する人々の認識が、大きく変わっていったのです。
STXはミドルグレードの位置づけでしたが、Rapidfire Plus、Dual SIS、M-Systemといった最新機能を搭載し、中でも特に注力したのがAdvanced Light Action、Optical Gear DisplayそしてHyperDrive-Cといった、まさに「RIDE LIGHT」コンセプトを象徴する機能でした。
Advanced Light Actionは、Rapidfire Plusシフトレバーで得た変速操作性をベースに、より軽い操作感で快適・軽快な変速の操作フィーリングを提供しました。Optical Gear Displayは、走行中のギアポジションを表示するインジケーターで、ライダーが変速機との関わりを身近に感じることができ、スポーツバイクの楽しさを高めるものになりました。HyperDrive-Cは従来のフロントチェンホイールのギア数を小さくすると同時に、カセットスプロケットのトップギアも小さくすることで、より広いギアレシオを提供。ドライブトレイン全体をコンパクトで軽量なものにしました。
さらに、当時のミドルグレードコンポーネンツでは耐食性や外観品質では上位機種に見劣りしていましたが、開発されたばかりのクロミカメッキ(黒色すず・ニッケル合金メッキ)を採用することで改善も図りました。
マウンテンバイクの楽しみを味わってもらいたいという「RIDE LIGHT」コンセプトは、STXを筆頭にSHIMANO ALIVIOやACERA、ALTUSといった製品ラインアップに展開され、ミドルグレードからエントリーグレードまで、その後のシマノマウンテンバイク用コンポーネンツのボリュームゾーンを支えることになりました。1990年代には世界中の街中で、郊外で、老若男女が気軽にスポーツバイクを楽しむ風景がごく当たり前に見られるようになっていきます。スポーツバイクに対する人々の認識が、大きく変わっていったのです。