街から郊外へ、いつでもどこでも快適性能

街から郊外へ、
いつでもどこでも快適性能

ロードバイクやマウンテンバイクなどスポーツバイク用コンポーネンツの開発で培った技術を一般ユーザー向け製品にもフィードバックし、あらゆる自転車の価値向上に貢献したい。業界のリーディングカンパニーとして、シマノは従来からこうした取り組みを進めてきました。日常遣いにはもっと便利で快適であってほしい。そして、休日には趣味としても乗れるスポーティーさを。ライフスタイルが多様化するユーザーが増える中で生まれたこれらのニーズを満たせるようなレクリエーショナル・バイク用コンポーネンツとして誕生したのがSHIMANO NEXUSです。ハンドルから手を離すことなく誰にでもわかりやすいグリップ操作で安心かつ正確な変速を実現するシフトレバー、いつでも思いどおりに止まれる信頼感のあるブレーキ、暗くなれば自動的に点灯するランプなど、レクリエーショナル・バイク用コンポーネンツとして理想の機能を満載しています。

STORY

シティライド自転車の世界を一気に広げた「SHIMANO NEXUS」

1990年代初頭、外装変速機ではすでに8段変速まで増えていましたが、内装変速機でもトレンドはシングルから3段へ、そして5段へと多段化する方向にありました。シマノは、多段化を意識しつつも、より使いやすい理想の内装変速機を追求。着目したのは、“自転車を漕いでいるときは変速できない”という内装変速機の欠点でした。当時はこれが常識でしたが、走行中にいつでも変速できる新しい「あたりまえ」を実現する内装変速機の開発を目標に据えました。そして、多段化と新機構、この2つを実現して誕生したのが、内装7段変速機「INTER-7」でした。INTER-7は新たな内装変速機のスタンダードとして大いに受け入れられ、1994年にはサイレントローラークラッチを採用した内装4段変速機「INTER-4」を発表。さらに、同年、フロントチェーンホイールやローラーブレーキなど、コンポーネンツ一式を整え、新しいライフスタイルを提案する専用システムコンポーネンツとして、「つながり、結びつき」を表すSHIMANO NEXUS(ネクサス)をリリースしました。街から郊外へいつでも脚をのばせる快適性能をもち、メンテナンスも簡単にできる。変速機だけでなくシティライド用自転車の主要部品を見直して開発されたSHIMANO NEXUSは、自転車を生活道具のように使いこなすアーバンバイシクルライフを提案し、シマノの認知度を高めるとともに、自転車文化の裾野を広げる役割を果たしました。

ウィークデーもウィークエンドも、自転車を生活道具のように使いこなす。そのためには、軽快なライディングができるだけでなく、扱いが簡単で、いつまでも気軽につきあっていける自転車を選びたいものです。SHIMANO NEXUSが求めたのは、軽快なライディングと、高いメンテナンス性による気軽さの両立。変速や制動といった複雑なメカニズムをすべて内装化し、アクティブで軽快なライディング性能と、手間のかからないローメンテナンス性を両立させることに成功しました。

新しい自転車文化の創造への挑戦

「Everything Inside」というコンセプトのもと、SHIMANO NEXUSの主要なパーツには機能ネーミングとしてINTERというワードが付けられています。すべてのメカニズムを内装化したハブローラーブレーキINTER-MのMは、ドライの環境でもウエットの環境でも常に安定したブレーキ力を出す“マルチコンディションブレーキ”を示します。また、ハンドルから手を離さず手元のシフター部をひねるだけのグリップ操作で変速が行えるレボシフトINTER-S、ひと目でどのギアに入っているか確認できるオプティカルギアディスプレイが、乗り手と変速機の距離を近づけます。その他、ハブダイナモ(発電機)により、暗くなれば自動的に点灯するオートライトを実現したINTER-Lや、ロープロファイルデザインを採用し、ペダリング時にくるぶしと干渉することを抑えたクランクINTER-Cなど、誰でも走る楽しさを満喫できるシティライド自転車ならではの工夫を取り入れた製品をそろえました。

その後も1997年には、常に快適なギア比を乗り手に提供するオートマチック変速システムを搭載したAUTO-Dを発表。それには、新しく盗難防止システムとして開発した内装ロック機構「おどロック」も搭載しました。

1998年以降には、INTER-3、INTER-8も展開。2003年には、INTER-8に先進のデジタル技術を採用し、DI2を搭載したフラッグシップモデルSHIMANO CYBER NEXUSを発表しました。

SHIMANO NEXUSは、全世界へと広く愛される存在として成長し続けています。

SERIES

※一部のみ掲載しています
1995
INTER-C
クランクアームにアルミ合金を採用したNEXUSのフロントチェーンホイール、INTER-C。スタイリッシュで高級感のあるシルバーフィニッシュがスポーティーなイメージを強調しました。また、ペダリング時にクランクアームがくるぶしと干渉して足を痛めないよう、ロープロファイルデザインが施されました。
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1995
INTER-M
安全性と信頼感を追求したハブローラーブレーキシステム、INTER-M。内蔵式の機構で、あらゆる環境で安定した制動力とコントロール性を発揮。また、ノイズの低減や操作フィーリングも追求しました。2000年代中ごろからは、INTER-Mという名は使用されなくなりました。
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1995
INTER-S
グリップをにぎったまま親指と人差し指のシフター部をひねるだけで変速が行える「レボシフト」を代表とするレバー製品群であるINTER-S。変速位置を示すオプティカルギアディスプレイを採用し、ひと目でどのギアに入っているのかを確認できます。INTER-Sはその後、各内装変速機のシリーズと一緒となり、次第にその名は使用されなくなりました。
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1996
INTER-L
より安全な走行を目指し、NEXUSでは専用ライトとしてINTER-Lを開発しました。ハブ内にダイナモ(発電機)を組み入れたため、低い抵抗で効率のよい発電を実現。照度センサーを備えているため、暗くなれば自動で点灯し、明るくなれば消灯します。その後INTER Lという名は使用されなくなりましたが、ライトシステムとして、ハブダイナモのさらなる効率化とともに、用途に合わせた様々なタイプのライトが発売されています。
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1997
AUTO D
内装変速機は変速機の使い方に慣れていない人でも簡単に操作することが可能でしたが、それでも変速操作は「めんどくさい」ものでした。そこで、変速操作のわずらわしさを一切考えることなく快適な走行を可能にするため、スピード感知型オートマチック変速システムを開発しました。コンピューター制御により踏み出しはいつも軽いローギアとなり、また、乗り手の好みに合わせた3つのモードが選択できました。内装機構の中にロック機能を搭載した“おどロック”仕様も登場、防犯に一躍を担いました。
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1998
INTER-3
従来の内装3段変速機に、NEXUS上級機種(INTER-7、INTER-4)で培ったノウハウを投入、これまでにない安心感と優しさを乗る人すべてに味わってもらえるように作り上げました。機能面では、INTER-7、INTER-4で好評だったチェンジサポート機能を引き続き採用。今までのように、ペダルを止めなくても変速が可能になりました。坂道でも変速レバーが動かせる、らくらくプリセレクト機構を搭載。また、快適進化を遂げたピアノタッチレバー、INTER-4で好評のレボシフトを採用し、非常に軽い操作が可能です。
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2000
AUTOMATIC INTER-3
AUTO-Dの自動変速システムを内装3段に搭載。より広く自動変速を広めようとしました。バッテリーは一般のアルカリ単三電池4本を使用し、どこでも電池の交換が簡単にできました。
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2003
INTER-8
ヨーロッパ中心のシティライド自転車のスタンダードとなっていたINTER-7を、さらに高性能に進化させたモデルがINTER-8でした。トータルギアレンジを広げ(307%)、さまざまな地形にも対応。変速時のショックも大幅に減少するとともに、レバー操作時のストロークも短くなり、より快適なライディングを可能としました。すっきりした外観でありながら、ワイドなギア比の8スピードを実現するINTER-8は、よりスポーティーな自転車の新しいスタイルを創出したといえます。
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2011
INTER-5
INTER-3に比べ、広くなったトータルギアレンジが、状況に応じた滑らかな変速を可能にしました。また、一段一段のギアステップが細かく、変速時のスムーズなギアステップで快適なサイクリングを提供。アルミハブシェルと、鉄ハブシェルの2種類を用意し、変速レバーもレボシフトとRapidfireシフトレバー、ブレーキの対応もローラーブレーキ仕様とVブレーキ仕様にするなど、多くのラインアップを揃え、様々な自転車タイプに対応しました。
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2015
HILMO
自転車の通行ルールについて見直しが進む状況下にあって、「ドライバーからの見つけられやすさ」を向上させることを重要視し、昼夜常時点灯でペダリングも軽いライトHILMO(ヒルモ)を開発しました。従来のライトに比べ、配光がよりワイドになり、ボディはすっきりコンパクト。ライト点灯時の発電抵抗を1/2に抑え、ライト点灯時でも軽いペダリングが可能です。
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