人間工学に基づいた
効率的なペダリングを追求

1970年代後半から、シマノは人間工学に基づいた製品開発に着手。そんな中、人間の自然な足の動きに合わせたより効率的なペダリングを実現するため、チェーンリングを真円ではなく非円形にするアイデアが生まれました。1983年、BIOPACEと名付けられたこの新しいフロントチェーンホイールは、ロードバイク用コンポーネンツ「SHIMANO 600 EX」やマウンテンバイク用コンポーネンツ「SHIMANO DEORE XT」など、複数のシリーズに展開されました。このBIOPACEを日本国内のスポーツ車向けに最適化し、訴求した製品が「SUPER PACE」です。トリプルのチェーンリングには、コンピューター設計によってそれぞれに異なる最適な形状を採用し、走行状況に応じた乗り味を提供しました。こうした人間工学に基づいたアプローチは、その後の製品開発にも大きな影響を与えました。