新しい発想で「究極の操作性」を追求した
エアーシフティングシステム

マウンテンバイクのダウンヒル競技がブームとなった1990年代後半、シマノはそれまでにない斬新な変速システムの開発に挑戦していました。寸秒を争うダウンヒルでは、変速の素早さが非常に重要であり、シマノは「空気圧」を利用したコンポーネンツを着想。SHIMANO AIRLINESを開発しました。左レバーで軽く、右レバーで重くというように、変速操作の役割を左右レバーに分割することで、ダウンヒルならではの究極の操作性を実現。1999年にプロトタイプを装備したバイクでワールドカップに参戦し、実戦の場でのテスト実施は当時大きな話題となりました。また限定生産で、限定シリアルナンバーをシフトレバーに刻印するなど、稀少性も相まって一般ユーザーを惹きつけました。ダウンヒルに特化した限定製品だったとはいえ、その使い勝手をとことん追求した開発姿勢は、シマノのチャレンジ精神を如実に表した製品だったと言えます。