シマノの競争力の源泉であるコア技術を守り・活かす
知的財産
A.N
2022年入社
シマノの競争力の源泉であるコア技術を守り・活かす
知的財産
A.N
2022年入社
興味を持った分野に飛び込み、専門知識を学ぶ
2022年にキャリア採用でシマノに入り、現在は知的財産部門で自転車の変速機関連の特許・意匠に関わる仕事をしています。変速機の構造や変速システム全体の開発技術の特許出願、それにともなう開発の方向性の提案、他社製品の情報収集などがメインの業務です。
学生時代は化学を専攻し、新卒で就職したメーカーでは開発部署で自動車関連部品の開発・設計を担当していました。業務で知財の部署や特許事務所の方々と一緒に仕事をするうち、次第に特許そのものに興味を持つようになりました。開発で一つの技術分野を極めるのもいいですが、特許を通じてあらゆる業界の技術内容に触れてみたいという想いもありました。いち早く専門性を身に着けたいと思い立ち、特許事務所へ飛び込みました。
特許戦略に関心があり、シマノに転職
特許事務所では様々な企業の特許出願に携わりました。企業の依頼にそって出願書類を作成することが基本的な業務ですが、その際、何を特許とするか、どのように特許を取るかなど、出願内容や出願の戦略を判断するのは企業側です。10年ほどして専門知識も増え、仕事の幅が広がってくると、今度はそうした判断ができる企業側の立場を経験したいと考えるようになりました。
そんなとき、梅田のグランフロント大阪にある「シマノスクエア」にふと立ち寄りました。私は大阪出身なので以前からシマノのことは知っていましたが、そこでスタッフの方が熱く語るシマノの製品や自転車、釣りの楽しさなどの話にぐいぐい惹き込まれました。また、自転車や釣具など、趣味で使われる身近な製品であれば、きっと関心を持って特許に携われるだろうという想いもあり、シマノへの入社を決意しました。
一人ひとりに向き合ってくれる企業文化
シマノに来て感じたのは、特許の知識はもとより、開発の技術的な知識と理解がまず何より重要だということでした。もちろん自分でも勉強はしますが、技術的なことを理解したり確認したりするには開発担当者に直接聞かなければなりません。ありがたいことに、シマノの開発メンバーは皆さんどれだけ多忙でも、質問すれば必ず丁寧に答えてくれました。また、開発メンバーのみならず、上司や他部署のメンバーもプロフェッショナルばかりで、わからないことや迷うことがあれば手厚くサポートしてくれます。こうしたコミュニケーションのよさ、面倒見のよさも、シマノの企業文化の一つだと感じています。
特許事務所では権利化するための出願にしか関わっていませんでしたが、現在は特許の側面から技術や製品開発のことまで開発メンバーとともに考え、製品づくりに携わっていけるのが、非常に大きなやりがいとなっています。
全世界に展開するグローバル企業だからこそ
特許の出願には、技術内容を文章で説明する必要があります。単語ひとつの使い方でその意味や権利範囲が大きく変わってしまうこともあるので、一言一句に気を遣いながら慎重に内容を精査していきます。また、特許事務所に出願の方針や技術内容を説明する際も、両者の認識が一致するまで、細やかでわかりやすく伝える必要があります。立体的な“もの”である製品を平面の文字や図面で表現するのは、とても難しいですが、自分が思った範囲で出願まで至ったとき、開発者の意図をくみ取り、より広い範囲で出願できたときの達成感とよろこびは言葉に尽くせません。また、シマノのコア技術を会社の財産としてきちんと証明し守ることで、未来のシマノの競争力を高めることにつながる重要な役割であることにも、大きなやりがいを感じています。
シマノは売上の約9割が海外というグローバル企業なので、特許出願も世界各地で行う必要があります。国によって法律や特許への考え方が異なり、多くの知識が必要なので、常時チームメンバーと情報共有や勉強会をしながら最新の知識を吸収するようにしています。また、海外の特許事務所とのやり取りが多く、英語が基本となります。シマノの海外拠点が開発する製品に関しても本社が一括して特許を担当し、現地メンバーと密にコミュニケーションを取りながら進めています。
さらに、海外の展示会などにも赴いて他社の動向を調査したり、シマノの類似製品や特許技術に抵触する製品がないか情報収集したりと、幅広い業務を行っています。
スペシャリストとして信頼してもらえる人材に
仕事をする上では、自分ができること、相手が求めることを考えるよう常に意識しています。特許事務所では企業の知財や開発の部署の方々がお客様だったので、どうすれば継続して仕事をいただけるのか、自分を信頼してもらえるのかを常に意識していた経験から、そう考えるようになったのかもしれません。
今の目標は、「この人に任せておけば間違いない、安心して開発を進められる」と信頼してもらえる“特許のスペシャリスト”になること。ユーザー様や完成車メーカー様から選んでもらえるような製品や技術のアイデアを開発メンバーから引き出し、特許の側面から提案していくことで、さらに活発な開発体制をチームとしてつくっていきたいです。
シマノは、自ら手を挙げたメンバーにはチャレンジの機会を与えてくれる会社です。自分で考え、行動できるため、やりがいをもって働ける環境が魅力です。
入社をきっかけにグラベルバイクを購入。健康にもいいですし、リフレッシュもできて、趣味として自転車の楽しさを感じています。しまなみ海道も走りにいきました!
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K.S2011年入社