小さな部品1つにまでも、こだわり抜いたデザインを施す
父がデザイナーをしていた影響で、私も幼いころからデザインという職業を身近に感じるとともに憧れていました。進学した美術大学ではプロダクトデザインを専攻。ユーザー様が実際に使う場面を想定した「モノ」(プロダクト)の提案から、その体験によって生まれる価値を見据えたサービスなどの「コト」の提案まで、幅広くデザインを学びました。
シマノを知ったのは、高校入学時に両親が買ってくれたロードバイクに、シマノ製品が搭載されているのを見つけたことがきっかけでした。ふと興味がわいて調べてみると、シマノのコンポーネンツにはほかにも多くのグレードがあることがわかり、ロードバイクの奥深さを感じると同時に、シマノ製品に惹きつけられるようになりました。また、自転車店に行ったときなどに様々なシマノのコンポーネンツを見比べると、グレードごとに異なる造形や色で細部までデザインされているのが目に止まり、自転車部品とデザインは切っても切れない関係にあることも感じていました。
そんな中、大学2年生のときにシマノのデザインワークショップインターンシップに参加したことが、シマノへの就職を志望する決め手となりました。外観で目立つ大きな部品だけではなく、複雑で小さな部品の1つひとつに至るまで、すべて丁寧にデザインが施されているのを目の当たりにし、大いに心を動かされたのです。
シマノは製品の機能のみならず、デザインにも非常に力を入れている! 大好きな自転車と自分の専門であるデザインを掛け合わせた仕事がここで実現できる! 私の心に迷いはありませんでした。