シマノ製品の魅力を自らの言葉でお客様に届ける
バイシクルコンポーネンツ事業部 新規企画部
T.E
2009年入社
シマノ製品の魅力を自らの言葉でお客様に届ける
バイシクルコンポーネンツ事業部 新規企画部
T.E
2009年入社
魅力を伝えたい、届けたい
学生時代はデザインの勉強をしていました。音楽など趣味が多かったので、使い捨てのデザインではなく、趣味で長く大事にされ、愛着をもって使って頂けるようなものづくりに関わりたいと思い、デザイナーとしてシマノに入社しました。デザイナーとして充実した日々を過ごしていましたが、10年目を迎えたころにふと、お客様への製品の届け方にも興味が湧いてきました。モノで全てを語るには限界があり、ものづくりを知っている人間がもっと語るべきことがある、もっと製品の魅力を自らの言葉でお客様に伝えたい。そのためのプロモーションに携わってみたいと思ったのが、今の新規企画部の宣伝企画への異動のきっかけです。
世界に向けたグローバルな発信
宣伝企画の仕事は、文字通り広告戦略の企画・展開です。製品の売りのポイントを明確にして、どんなキャンペーンを行うか?どんなキャッチコピーで、どんなビジュアルで、どんなチャンネルに向け発信していくのか?をグローバルに展開していく広告宣伝の企画立案と実行をする仕事をしています。国や地域によって自転車の乗り方・使われ方は異なるので、海外のマーケティングメンバーと情報交換する機会がとても多いことが特徴です。日本にいるだけでは把握できないことも多いので、実際にどのような環境で、どのような人たちがどんな楽しみ方をしていて、どんなメッセージを打つべきか、実際に現地に赴いてユーザー様のヒアリングを行うことも大切にしています。
新製品発表の時には、海外の大きな自転車ショーでの展示やプレゼンテーション、またはメディアの人々を招待する体験イベントの開催などを企画して、実体験してもらい、製品のアピールをすることも重要なので、そういったイベントを企画し、現地へ行く機会は多いですね。グローバルで展開していくキャンペーンでは、各国に合わせた調整が大変な局面も多々ありますが、世界の様々な文化に触れながら発信を行うことに面白さがあると肌で感じています。
「届いた」ときのよろこび
宣伝の仕事はものづくりではなく、「コト」づくりがメインなので、ものづくりをやっていた時のように、手応えを実際の製品の重みとして感じることよりも、実際にお客様の目の前で新製品紹介をする時に、お客様が目を輝かせ、ワクワクされている表情に触れたり、会話をする中で、お客様の心が動き、何かが届いた!と感じる場面があります。それが仕事のやり甲斐を感じる瞬間でもあります。いくら考え抜いて発信しても、お客様に100%理解されることはないかもしれません。しかし、想いが届いたとき、お客様から直接「いいね、これ欲しい!」と言って頂けたときの喜びは、社内にいるだけではわかりません。自分が製品を使って楽しいと思う気持ちはお客様にも伝わります。その逆も然り。その製品に自信と愛着を持って、自分の言葉で良さをお客様にお伝えすることを常に心掛けています。
自身の感動を大切に
SHIMANO 105 Di2という電動変速機能を搭載したコンポーネンツ製品のプロモーションは今までで最も印象に残っている仕事の一つです。私自身が初めて電動変速機を使用したときのストレスフリーの感覚は、目の前の景色が違って見えるほどの感動体験でした。その経験から、ビジュアル用に撮影した写真に自然界には存在しないようなヴィヴィッドな色を加え、誰も見たことのない世界の色彩を表現し、「IT’S A NEW DAY」というキャンペーンを打ち出しました。この製品を使えば、新たな体験で世界が変わる新しい日々の始まりが待っているのだ、というメッセージを表現しました。全世界に打ち出したこのプロモーションは、これまでにない方向性として多くの方に受け入れられていると聞いたときは、非常にうれしかったですし、大きな達成感を得ることができました。
想いを乗せて
宣伝企画の仕事は、モノが好きな人、それを広く伝えたい、届けたいという想いを持つ人におすすめしたいです。強い想いがあれば、経験や知識は後から付いてくると思います。大きなプロジェクトに携わるのは自分の能力だけでは足りないのではと不安になるかもしれません。でも大丈夫。仕事への強い想いや情熱があれば、周りの人たちを必然的に巻き込んでいき、自分の不足している能力をカバーしてくれるということを、私自身が身をもって実感しています。自分一人だけでは何もできないですし、チームワークあっての仕事です。新しいチャレンジというのは、常に自分の能力を超えたところにあるものです。
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