ターゲットごとに必要な機能・品質を追求する
入社以来、釣具事業部のアパレル商品の企画に携わっています。シャツやパンツ、帽子、アクセサリーなどの市場ニーズを探りながら、釣りのシーンに合わせた機能・品質を考え商品構成や商品企画を実施します。企画を立ち上げたら、デザインチームや購買チームと協力して実際のサンプルに落とし、様々なテストと改善を繰り返して商品化につなげていきます。商品化が決まれば、今度は宣伝チームと協力してその製品の魅力を最大限伝える方法を模索しつつPR戦略を考え、お客様に訴求を行います。
私は釣りがほぼ未経験でしたが、入社後は社内のメンバーに教わりながら様々な釣りにチャレンジし、また小売店やインストラクターの皆さんとも密にコミュニケーションを取り、意見を伺いながら市場のニーズや製品への改良につなげています。
釣りのアパレルは自然というフィールドで使用されます。そのため、例えば、大きな寒暖差や強い潮風、海水にさらされたり、ときには激しい動作が必要になったりという過酷な環境下でも快適に釣りをしていただけるよう、非常に厳しい社内の品質基準を設けています。さらに、釣種も多種多様で、それぞれの特徴に対して求められる機能も異なるため、ターゲットごとに必要な要素を突き詰めて考える必要もあり、日々試行錯誤をしています。
ものづくりで一番大切なのは、なんといっても顧客目線に立つこと。つくり手が「これはいい!」といくら自信を持っていても、その魅力がお客様に伝わらなければ自己満足で終わってしまいます。ものが溢れているこの時代だからこそ、本当にお客様にとって必要なものは何なのかを常に正確に見極めながら、妥協のないものづくりを行っています。
また、仕事を進める上ではチームワークを非常に大切にし、密なコミュニケーションと情報共有を常に心掛けています。ものづくりは一人ではできません。様々な役割を担ったメンバーと協力して最高のものをつくりあげていくため、ものづくりの一番上流工程にある企画者は、商品への想いや意図を全てのメンバーにしっかりと共有し、志をひとつにして製品をつくりあげていかなければなりません。