ゼロからイチをつくるおもしろさを体感できる場所
バイシクルコンポーネンツ事業部 技術開発(東京オフィス)
Y.A
2022年入社
ゼロからイチをつくるおもしろさを体感できる場所
バイシクルコンポーネンツ事業部 技術開発(東京オフィス)
Y.A
2022年入社
大人になって知った「いいもの」の世界
前職の自動車部品メーカーでは、車のエンジンや様々な機能・装置を電子制御するコンピューター、ECU(Electronic Control Unit)の量産設計に携わっていました。ただ、そこでは1つの製品を多人数で担当する体制のもと業務が細分化されていたので、自分がものづくりをしているという実感や達成感がなかなか得られませんでした。また、安全・品質が最優先となるので、新製品といえども既存品の踏襲が基本となり、私の業務ではゼロから何かを生み出す機会もありませんでした。そうするうち、「今のままでは物足りない。何か新しいものをつくってみたい」という想いが日に日に強くなっていきました。
シマノへの転職のきっかけとなったのは、釣り好きの友人から誘われ10年ぶりに釣りに行ったときのこと。彼はシマノのハイグレードの釣具を使っていたんです。私も小学生のころは釣りに熱中していましたし、大学生時代はロードバイクにも乗っていたので、もちろんシマノという会社は知っていました。しかし、大人になってから「いいもの」に触れたことで、それまでとは違う新しい釣りの世界が眼前に開けた気がしたのです。
興味津々でシマノのことを改めて調べてみると、もう1つ新たな発見がありました。シマノはメカ中心の会社という先入観のようなイメージがあったので、電子部品を用いた自転車部品や釣具の開発に注力していることを初めて知り、大変驚きました。しかも勤務地が東京ということなので、即断即決で応募しました。当然ながら、他社への転職を考える余地はありませんでした。
設立間もない新オフィスで勉強に没頭
現在はE-BIKE関連製品の新規開発に携わっています。また、チーム全体の開発テーマとしてモータ、インバータから制御とE-BIKE全般に関わる開発に取り組んでいます。ゼロからイチをつくる開発業務は、私にとって初めての経験です。また、同じ電気分野でも、パワーエレクトロニクスや制御理論に携わった経験はこれまでなかったので、すべてが新鮮かつ貴重な学びとなっています。現在は自転車やパワーエレクトロニクスや制御に関する知識を集中的に勉強している段階です。東京オフィスのメンバーでは若手という立場なので、今こそ吸収の時期と捉えて積極的に学ぶ姿勢を大切にしています。
東京オフィスには、大手も含めて様々な企業、様々な分野で活躍してきたメンバーがキャリア採用を経て集結しています。その多士済々のメンバーから多くのことを教わりつつ(たまに叱られつつ…笑)自分の成長も実感しながら仕事ができることに、大きなよろこびを感じています。また、今はまだ設立されたばかりで、メンバーは転職者が中心という特徴から、オフィスの体制自体もみんなでゼロからつくりあげている段階なので、ベンチャー企業のような活気と新鮮さに満ちた雰囲気があるところもおもしろいです。
夢は自分の開発した製品を世に出すこと
自転車部品の仕組みはかなり複雑ではありますが、自動車部品と比べるとシンプルです。しかし、シンプルだからこその難しさがあることをひしひしと感じています。シンプルな機構の中に複雑で繊細な電気電子を組み込むこと、軽量化と剛性、機能性、さらに外観の美しさまですべての実現が求められることが、自動車部品とは全く異なる部分であり、自転車部品ならではの奥深さを感じています。また、製品は趣味で使われることが多いので、社内外におられる熱狂的なファンの皆さんから直接フィードバックが得られることも、開発者にとって1つの大きなやりがいになると思います。
目下の第1の目標は、何より自分がゼロから開発した製品を世に送り出し、ユーザー様によろこんでいただくことです。その絶対条件として、まずは電気の技術者として一人前になれるよう、日々頑張っています。
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