グローバルなものづくりへのあこがれ
転職にあたって重視したことは、「グローバルな製品開発」を行えること。前職では、テレビや掃除機など家電製品の電子回路設計を行っていました。自分が担当した製品を、国内はもちろん、初めて海外の出張先で目にしたときの感動を今でもよく覚えています。その後国内向けの製品を担当するようになりましたが、やはり国内にとどまらず世界中のお客様に使ってもらえる製品開発にチャレンジしてみたいと強く思うようになりました。そんな時、シマノでは世界を舞台に、人が体で感じられるメカトロニクス(※)製品の開発に携われると知り、入社を志望しました。電気の制御は目に見えないものなので、身体で感じられるよろこびや楽しさがあるということにも、非常に興味がありました。
※メカトロニクス:機械装置(メカ二ズム)と電子工学(エレクトロニクス)を合わせた言葉。機械工学、電気工学、電子工学、情報工学などの知識・技術を融合させ様々な機能を実現する。
過酷な環境でも安心安全に使える設計に注力
現在は、主に海外向けの、自転車の電動アシストコンポーネンツ「STePS」の回路設計を担当しています。バッテリーや充電器、モータ等の基幹部品とそれを正しく制御する回路システムトータルでの設計です。1つの自転車部品だけでなく、各部品を電気的に接続することで生じるトレードオフや制御の矛盾をなくし、トータルシステムとして信頼性・安全性を担保することは難しくもあり、やりがいを感じるところでもあります。自転車は家電とは違い、気温、天候、路面状況の影響をもろに受け、レースなど非常に過酷な環境でも使用されます。そういった自転車に必要な、外的要因を考慮した品質、安全基準に特に注力しています。